軟部肉腫って? [05-06は闘病記・父ちゃん編]
骨にできるのが骨肉腫で、軟部にできるから軟部肉腫なのか・・と感心している場合ではなかった。
癌と肉腫をあわせて「がん」と言うらしい。ようするに「がん」なのだ。
入院翌日には生検のための手術で、全身麻酔でしこりの一部を採って組織検査。結果が出るまでは最初の傷が感染しているとかで、抗生剤の点滴。
検査の結果は、「悪性線維性組織球腫」というもの。
癌研のここの説明が詳しいです。
http://www.jfcr.or.jp/gan_knowledge/neoplasm.html
色々調べてみたら、肉腫は全部のがんの1パーセント以下だそうで。
骨肉腫は全国で年間150〜200人。骨の肉腫全部で年間800人。軟部肉腫はもうちょっと多くて年間2000人程度発生なんだって。
こういうマイナーながんだから、普通に書店で売られているがんの本にも、骨軟部肉腫はほとんど書かれていない。
悪性線維性組織球腫は、軟部肉腫の中では多いものらしいけど、高齢者に多いとかで、そのためかネットでみても、あまり体験談がない。
だから、一応うちがどんな治療を受けたか書いておくとだれかの役に立つ・・かな?
この段階で腫瘍は大きさが11センチにもなっていたけど、幸い転移はなし。
主治医(以下Q先生と呼ぶ。Qに意味はありません)が言うには、父ちゃんの腫瘍は悪性度は高い。でも、悪性度が高いと言うことは細胞分裂を活発にしているということだから、抗がん剤が効きやすい・・かもしれない・・と。
ここの病院は、複写式の面談票とかいうものを使って、病院と患者がそれぞれ説明の内容を書いた紙を持っておくという方法をとっている。
それを読み返すと、治療方針としては、抗がん剤の点滴を4〜5回→手術→抗がん剤か放射線 とある。
使用する抗がん剤は、イフォマイドとアドリアマイシン。
イフォマイドの副作用としては、出血性膀胱炎、イフォマイド脳症。
アドリアマイシンの副作用は、腎機能障害、心筋障害。
当然よく言われる抗がん剤の副作用、脱毛とか吐き気、骨髄抑制アリ。
私質問。「抗がん剤の効果はCTとかでわかるんですか?」
Q先生「CTも撮りますけど、それよりも効果が出れば目で見てわかります。」
そういえば、場所的に触れるところだもんね・・(^_^;)
父ちゃんが!? [05-06は闘病記・父ちゃん編]
2005年7月下旬。
父ちゃんがお尻というか、足の付け根におできができた・・らしい。
で、近所の総合病院の外科に行って切除した。
このとき、その医者が万が一を考えて検査に出してくれていたら・・と思うけど後の祭り。
2週間くらいで傷はふさがりますと説明されたのに、毎日消毒してもいつまでも傷口はグチュグチュ。
この病院は、曜日毎に色々な病院から医師がやってくる。
ある曜日の医師がさすがにおかしいと針生検した。
でも、結果は大丈夫。
さらに日にちが経って、9月になるのに傷の下の方にしこりがでてきた。
おかしい・・で、もう一回針生検。
二週間後父ちゃんは、医師から「疑わしい結果なので、うちでは治療できないので紹介状書きます」と言われた。
何科に?と聞いたら「整形」なんだって。皮膚科じゃないのか・・。
びっくりしつつも、父ちゃんとっさに混んだ電車で通院したくないと隣県の病院の名前をあげて紹介状頼んだ。後で気がついたんだけど、入院したら別に上り電車でも関係なかったね・・と。
予約は9月下旬。
行ってみたら、なんと隣県の病院は整形は外来しかないとかで、おおざっぱな説明のみで、系列の都内の病院の入院予約をとることに・・。
で、10月に入院して、初めて知った「軟部肉腫」という病気。